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響瑠

Author:響瑠
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<ホテル・夜>
クリスマスイブに、30になろうという男が
デートスポット人気NO.1の遊園地で妹とデートというのもどうかと思うが、
今日は、佳苗について色々な発見もあった一日だった。
1週間前に友人から譲り受けたチケットとホテル宿泊券。
友人は恋人と過ごすために1年前から予約していたそうだが、なんと直前にふられてしまったらしい。
その相談を受けた時、俺は佳苗と望と、そしてショウと過ごすために良い機会かもしれないと思ったのだ。
夏に目覚めた時には、3歳だった望は、
ショウの教育のお陰で中学生くらいの知識と生活能力をみせるまでに成長していた。
そんな望と少しゆっくり話しもしてみたかったし、ショウと今後のことを相談する必要もあった。

しかし、ホテルに向かう途中、まさか芳明の叔父貴と会うとは、なんという偶然だろうか。
佳苗を連れていなかったら、一発殴ってしまっていたかもしれない。
叔父貴は、小5の佳苗を襲う前に、佳苗が実は望なのだと感づいていたはずだ。
そして、その後着々と自分の娘の恵理子を花柳家の養女にする計画を立てていたのだろう。
実は、花柳家のクリスマスは、毎年各界からの依頼が殺到し、かなり忙しい。
昨年までは、佳苗も駆り出されていたが、今年、母さんは佳苗ではなく恵理子を連れて現場にでている。
それを思うと、今日佳苗が楽しめる時間を過ごせたことは本当によかったと思う。

ホテルの部屋に入ると、そこはまた夢の国そのものだった。
確かにクリスマスに恋人をこんなところに連れてきたら、喜ぶことだろう。
そう言えば、俺はそんなサプライズのようなことはしたことがなかったな。
佳苗は、ベッドに置いてあったキャラクターのぬいぐるみを片手に抱いたまま
部屋中を探検している。

佳苗 「お兄様!お風呂が素敵です。ジャグジーもついていて、キャラクターたちがいっぱいいます。」
宗一郎「そうか、それはよかったな。佳苗先にお風呂入っていいぞ。」
佳苗 「お兄様も一緒に入りましょう。」
宗一郎「えっ!?」

俺は驚いて風呂の方をみると、にこにこしながら佳苗がこちらに向かってくる。
そして、抱えているぬいぐるみを俺に向けて、声色を変えて言う。

佳苗 「ねぇねぇ、佳苗ちゃんと一緒にお風呂にはいろうよ~」
宗一郎「おっ、俺は後でいいから、ゆっくり入ってきなさい。」

まったく無邪気に何を言っているんだ。大人なのか子供なのか。

佳苗 「どうしてですか?望ちゃんとは一緒に入るのに。」
宗一郎「そ、それは、望とは男同士だから。」
佳苗 「私は、お兄様となら平気です。」
宗一郎「い、いや、俺が恥ずかしいだろ。うん。女の子の佳苗に見られるのはな。」
佳苗 「・・・私、何度もみてますよ。」
宗一郎「はぁ!?」
佳苗 「お兄様と望ちゃんがしているところも、お風呂に入っているところも。」
宗一郎「えっ?・・・いつから?」
佳苗 「秋くらいからです。私、お部屋で起きていることも多いし、最近、頭痛と耳鳴りの他にも、
頭の中でよく話し声も聞こえるんです。何を話しているかはわかりませんけど。」
宗一郎「・・・そうだったのか。とは言っても一緒に風呂は無理だ、早く入ってきなさい。」
佳苗 「・・・はーい。わかりました。」

佳苗は着替えを持って風呂に向かった。
佳苗の言う、望とはきっとショウのことだろう。望の存在にはまだ気づいていないようだが、
話し声が聞こえるというのは、ショウと望の話しなのかもしれない。
しかし、佳苗は何を思って一緒に風呂に入りたいなどと言ったのだろう。
佳苗が、夏に催眠療法で叔父貴のことを思い出した時にはどうなることかと思ったが、
逆にあれから少し性格が明るくなったように感じる。
今日の偶然にも、佳苗がパニックにでもなったらと気が気ではなかったが、俺より平静だったくらいだ。
ふっきれたというのか・・・トラウマである原因を受け止めたからだろうか?
田崎先生も人格が分裂した原因を受け入れ克服していくことが治療になると言っていたな。

夜も更ける頃、佳苗は薬を飲んでベッドに入り眠りについた。

佳苗 「お兄様、今日は本当にありがとうございました。おやすみなさい。」
宗一郎「俺も、楽しかった。佳苗、大好きだよ。おやすみ。」

俺は腕枕をして、佳苗のおでこにキスをした。
しばらくして佳苗の寝息が聞こえてくると、ショウがぱちりと瞼を開いた。



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