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響瑠

Author:響瑠
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<宗一郎の部屋・夜>
1週間前に知った事実に、俺は正直混乱していた。
叔父の佳苗への性的虐待。しかも1度きりではなかったということを後で聞かされた。
そして、今まで望だと思って接してきた相手は、ショウという別の人格であったこと。
更に、望はまだ3歳だという。

今日の昼間、佳苗と共に神田病院へ行ってきた。
田崎先生の治療を受け、ショウの協力のもと、3歳の望と対面することが出来た。
それは、ショウの演技などではなく、本当にあの時のままの望だった。
最初は、蝋人形のような無表情だったが、田崎先生が噛み砕いて現状を説明し、
俺と対面することとなった。
望は、身体は17歳なのに、幼児のあどけない表情で俺を見つめた。
俺はただただ、望を抱きしめて謝ることしかできなかった。
望みを守ると約束したのに、少しも守ってやれていなかったこと。
佳苗になれと言ったこと。
そして、望をどれほど愛しているかということを伝えた。
しばらくすると、望はやっと俺の腕の中で泣いた。
3歳のあの時の悲しみの分も、その後の14年間の苦しみの分も、
涙が枯れるほど声が枯れるほど大きな声で泣いた。
俺はそれが、とても嬉しかった。
望はそのまま泣き疲れて眠りについてしまった。

その後、田崎先生と神田先生と、そしてショウと話をした。
3歳の望に読み書きをはじめ、生活に必要な情報を与え教育することを
ショウが約束してくれた。
ショウは、望と話ができるらしい。
ただし、佳苗にはまだ秘密にしておくこととなった。
佳苗の意識がある時は、ショウは望を眠らせ自分が望として行動することとした。

宗一郎「ふぅ~」

俺は大きなため息をついてベッドに横になった。
するとドアがノックされる。

宗一郎「佳苗か?どうぞ。」
ショウ「起きてる?あっ、ショウだけど。」

入ってきたのはショウだった。

宗一郎「!?・・・佳苗は?」
ショウ「あぁ、眠っているから大丈夫。本当は俺、自由に出てくることが出来るんだ。
ただ、俺が出ていると、佳苗の記憶が途切れるから、あまり出てこないようにしているだけ。」
宗一郎「そうなのか・・・。でも、佳苗が部屋で起きていれば見えるんだろ?」
ショウ「うん。だから普段は気をつけてね。今は眠らせているから大丈夫。もちろん、望も。」
宗一郎「なぁ、ショウ・・・俺に何か出来ることはないか?」
ショウ「・・・あんたは、今まで通り、望と佳苗を愛していればいい。」
宗一郎「それは、もちろんだが・・・お前は?」
ショウ「おれ?・・・俺は望と佳苗の兄貴って感じ?あんたの分身みたいだな。ははっ」
宗一郎「イヤ、お前は望だ。俺じゃない。だから・・・お前も俺に甘えればいい。」
ショウ「・・・?な、なんでそんなこと言う?」
宗一郎「俺は、お前も愛している。望も佳苗もショウも同じだ。」
ショウ「・・・」
宗一郎「ショウが、今まで望と佳苗を守ってきたんだろ?辛いことにも悲しいことにも耐えて。」
ショウ「・・・」
宗一郎「だから、俺の前ではもっと甘えたらいい。お前も俺の弟なんだからな。」
ショウ「・・・」

ショウは俯いて泣いていた。
今まで、どれだけの苦しみを背負ってきたのかと思うと俺の胸もただただ苦しい。
俺はショウを強く抱きしめた。



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