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響瑠

Author:響瑠
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<神宮寺家・深夜>

紫苑はイライラしていた。
光と結ばれた日の翌日、柚子が心配だという光をアパートまで送った後、紫苑は父親からの呼び出しで、神宮寺家の本宅へ向かった。
おたふく風邪で寝込んでいる零王の代役を1週間務めろという命令だった。しかし零王は、熱の影響からか持病の心臓が悪化して入院をしてしまったのだ。その為、1週間の予定が既に2週間を過ぎている。いつもなら、こんなに大人しく父親の言いなりにはならない紫苑であったが、光を岸谷から救出する際に助けてもらった借りがあるため、しぶしぶ引き受けていた。

紫苑はあの時、自分ひとりでは光を助け出せなかったかもしれないと思っていた。どんなにドアを叩いても、岸谷が鍵を開けなければ中に入ることはできなかったのだから。
自分の無力さを思い知らされ、父親の力を借りなければならなかったことが悔しかった。


零王の心臓のことは、神宮寺家でも僅かな人間しか知らない。零王の入院の件も伏せられている為、紫苑は神宮寺家でも零王として生活をしていた。零王の学校へも行き、神宮寺グループの企業の仕事もしている。零王の周りには常に誰かが付いているので、紫苑が紫苑として過ごせるのは深夜、布団に入った時くらいであった。

はぁ~。零王は毎日こんな生活していてよく息がつまらないな。

紫苑は天井をみつめて、ため息をついた。

あの人・・・大丈夫かな・・・。

1日中働いて疲れきって眠る時も、光のことが心配だった。
岸谷の事件のことは、強がっていても絶対に傷ついているはずだから。
あれから、光とは短いメールのやりとりしかしていない。自分の周りには常に人がいて電話もできない。学校やバイトで疲れている光を夜中に起こすわけにもいかないし、たとえ電話をしても、自分の今の状況を説明することもできないのだから。

大事には至らなかった零王だが、予定よりも退院が遅れてしまった。
その為、久しぶりに行くはずだったLumie`re (リュミエール)のリハにも行けなくなってしまったのだ。合流できるのはギリギリ、ライブ本番当日だ。
ライブの内容については、湊から細かい指示のメールが届いていた。当日も早くから店入りしてリハをすることになっている。サポートだが、引き受けたからには役目を果たしたいし、光の声を聴けるのは何より楽しみだった。

やっと、あの人に会える・・・
やっと、自分に・・・紫苑に戻れる・・・

紫苑は、光を想いながら深い眠りに落ちて行った。




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