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響瑠

Author:響瑠
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<ライブハウス・午後①>
GWの真っただ中、Lumie`re (リュミエール)のメンバーは、ライブハウス・スイートポテトにいた。
ドラムの彰仁が正式メンバーになって初めてのライブだった。
彰仁は、昨年秋頃、キーボードの湊が見つけてきたのだが、当時はまだ高校生だったため、これまでは、サポートメンバーとしてライブに参加していた。
腕はまだまだ未熟なところもあるが、素直で感がいい。光はそこが気にいって正式メンバーに受け入れた。
更に、ベースには自分のバンドが解散してフリーになったばかりの進藤暁(しんどう あきら)がヘルプで参加している。暁はテクニックもあり、かなり人気もある。前のバンドでそのままメジャー目指すかと思われていたが、方向性の違いから解散したという。

Lumie`re (リュミエール)は湊が音を作り、光が調整する。店長やスタッフの手を煩わせないかわり、だいぶ早めに店入りしてリハをさせてもらっていた。

光  「ほんなら、セトリ順にリハしよか~」
湊  「OK.」

MCなしで通せば30分くらいのものだ。一通り流したところで、メンバーは楽器の調整を始めた。

光  「なぁ、暁。何度もゆうてるけど、Believe In Futureは、変なアレンジすんなや。」
暁  「あぁ?いいじゃん。絶対これの方がカッコイイし。」
光  「あかんねん。あの曲はそういうんとちゃうねん。」
暁  「だって、ベース主役の曲だろ?あれくらい派手な方がいいって。」
光  「派手ならええいうんとちゃうねんって!曲の色が変わってまうやろ!」
暁  「なんなんだよ、色って言うけど、曲に色なんかないだろっ!」
光  「あんねんって!それぞれに色がっ!なんでわからんのやっ!」
暁  「わかんねーよ!」
湊  「まぁまぁ、それくらいにしとき。これから本番なんやから。暁が上手いんはわかってんねん。けど、この曲だけは、色、変えんといてぇな。」
暁  「そんな大事な曲なら、ずっとしまっておけばいいだろっ!誰の耳にも届かないお蔵入りの曲にしちまえよっ!お前らが大阪から大事に持ってきた曲なんだろけどな。だいたい、ドラムの僕ちゃんだって、その色とやらをわかって叩いてんのか!?途中でリズムはずしやがって。」
彰仁 「あっ、ごめん・・・俺っ・・・」
光  「あぁ!もうええわっ!そんなやから、バンド解散すんねんっ!」
暁  「なんだとっ!俺のせいだって言うのかよっ!」
光  「そうやろっ!暁が上手いんは認める。そやけど、自分上手いからって他のメンバーこき下ろすンはちゃうやろ?どうしたら良くなるか一緒に考えるやないんかっ!」
暁  「・・・・もういい。やめた!お前らとライブなんてできない!」

暁はそう言って、さっさとベースをしまい、帰ってしまった。
その間、誰一人口を開くものはなく、全員がフリーズしていた。

出ていく暁とすれ違いに店に入ってきたのは紫苑だった。
紫苑は、そのただならぬ雰囲気に、入り口で立ち尽くしていた。

光  「すまんっ!・・・大事なライブの日やのに・・ほんま、ごめんっ!」

光はステージに立つメンバーに向かって深く頭を下げた。更に土下座でもしそうな勢いで膝を折ろうとした時。

晴樹 「あっ!・・・俺、コーヒー飲みたいなぁ・・・缶やないでぇ~駅前の。」
湊  「そうやなぁ~僕は、ロイヤルミルクティーがええな。あそこの旨いねん」
晴樹 「確か、本日のコーヒーはブラジルやったな。俺、それがええな。」
湊  「アキ、お前は何飲みたいんや?」
彰仁 「えっ・・・あっ、じゃぁ俺、買い出し行って来ます。」
湊  「あほか。今からベース音創るねんで、お前おらんかったら誰がリズムとんねん。」
彰仁 「えっ?」
晴樹 「アキはお子ちゃまやから、オレンジジュースでええな。ほな、もも、頼むわ。」

光は無言で頷くと紫苑の横を通り、扉を開いて出て行った。
それから少しして、マスターが戻ってきた。

真瀬 「どうした?ももがすっごい勢いで走っていったぞ。」
湊  「暁と喧嘩してもうた。」
真瀬 「あちゃ~今日のライブどうする?」
湊  「ベース抜きは馴れてるんで、ほぼ大丈夫なんやけど1曲だけ今から音創らなあかんねん。そや、マスターここにベース置いてへんかな?」
真瀬 「ベースかぁ。ギターならあるんだけどなぁ。」
湊  「そうやろなぁ。」
真瀬 「あっ、そこにある!紫苑の背中。」
全員 「えっ!?」

そこにいる全員が紫苑に注目した。



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